チェーンは走行距離を重ねていくにつれてどんどん伸びてゆきます。
ローラーなどの各部分が磨耗してくるためです。
チェーンの遊びの適正値
オンロード車で20〜30mm、
オフロード車で30〜40mm程度です。
オフロード車はサスペンションを柔らかくセッティングしているので、
スイングアームもよく動くためチェーンの遊びも多めです。
もしチェーンを伸びたままほっておき遊びが大きくなりすぎると、
段差などでスイングアームに接触したり、
フリクションロスが生まれて燃費も悪くなります。
よく配達に使われてるカブとかがしゃんがしゃんいってますよね。
あれです、、、(笑)
逆にチェーンの遊びが少なすぎるとこれまたフリクションロスになります。
最悪チェーンが切れます。ただよっぽどピンピンに張らないと切れませんが、サビサビで劣化していたりすると結構簡単に切れたりします。
メンテナンスサイクルは1ヶ月ごとか500kmごとくらいで十分でしょう。
ただハードな走りをされる方やこまめなチェーンへの注油を怠ってると
伸びははやくなります。
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チェーンの真ん中あたりを指で押し上げて
SM(サービスマニュアル)の基準値内なら問題ないです。
私のは40mmくらいになっていました。
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チェーンを調整するにはまずアクスルナットを緩める必要があります。
右側と左側のリアアクスルナットに工具をかまします。
そして、どちらかを手で押し下げるなり足でけるなりして緩めましょう。
外す必要はありません。 |
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次にここのダブルナットになっている所の、手前側を緩めた後、
奥のナットでチェーンを張っていきます。
時計回りに回すとチェーンを張れます。
ちょっとずつやらないと張りすぎてしまいます。
もし張りすぎた場合は奥のナットを反時計回りに回して、
後輪タイヤを足で蹴ってタイヤとシャフトを前に押します。
これでチェーンが緩まります。
そしたら再度奥のナットを時計回りに締めて、
チェーンを張っていきましょう!これを左右ともやっていきます。
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左右の張りの目安は横のメモリを参考にしてみてください。
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でも横についてる目盛りってけっこうおおざっぱですよね。
通常チェーンを張った後チェーンラインが まっすぐかどうか見るのですが、私はよくわかりません。
ですので、写真のようにここの長さを左右同じにすれば
理論上チェーンラインもまっすぐなはずです。
ねじの段の数をかぞえるのも良いでしょう。
レースされてる方なんかはこの方法で調整されている方結構いますよ!
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左右ともいい感じにチェーンが張れたら、
ダブルナットを締め込んでいきます。
こんな風に奥が回らないようにして手前の方をしめこんでいきます。
リアアクスルナットで締めるので、
ここはあまりに強く締めすぎないようにしましょう。割れます!
ダブルナットを間違いなく締め込んだら、
次にリアアクスルナットを締め込んでいきます!
トルクレンチで9.0kg-mとなっていますが、実際他の車種では6kg-m〜9kg-mと表記されているものもありますので、だいたいこのくらいを目安に締めこめば大丈夫です。
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最後に念のためもう一度遊びを計っておきましょう!
20mmなんでぎりぎり適正範囲ですね。
チェーンの遊びの量でもフィーリングが結構変わりますので、あえて遊びを少なくしたり、多くしてみたりしても面白いと思います。
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