フロントフォークは簡単にいうと
フロントに荷重がかかった時キチント跳ね返してくれるという
バネのような役割をしています。
中には本当にバネが入っておりフォークスプリングといいます。
フォークスプリングと同様に重要なフォークオイルというものも入っていまして、それぞれを変えることによってフロントフォークの固さ、つまりふんばり度を変更できます。
フォークスプリングは強化スプリングに変えれますし、フォークオイルも固い番手に変える事で激しい走りにも対応できるようになります。
ワッシャーだけ追加しても固くはできます。
フロントフォークのトラブル
必ずコレ!という程のトラブルがあります↓
フロントフォークにはダストシールとオイルシールという
2つの重要なシールがありまして、
その1つのオイルシールが劣化する事により
中のフォークオイルが漏れ出すということがあります。
もし漏れ出したら中のオイルがなくなるわけですから
当然ふんばらなくなるので、ブレーキングなどとても不安定になりますし、
第一漏れ出したオイルがフロントディスクプレートにでもかかれば
全くブレーキが効かなくなりとても危険です!
ですので発見したら即座にオイルシールを交換しましょう!
もしすぐにできない場合はタオルを巻くとかでとりあえず下にオイルがつたってこないようにしましょう。
メンテサイクルは本当は10000km毎にオイルシールとダストシールもかえてやらないといけないんですけどおっくうになっています。
私もだいたい漏れたら交換といった形ですね、、、本当はだめです(’’;)
今回フォークオイルが漏れてきていたので
オイルシール交換のため分解しました!
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フロントフォークはどんなバイクでもだいたい
トップブリッジ、三又、フォーク下部の3点で固定されています。(左写真)
フォーク下部は矢印のところで固定されています。(右写真)
フォークを分離させるにはこれらのボルトをすべてはずせば良い訳です。
ここでフロントフォークのトップキャップボルトを少し緩めておくと
後々作業が楽になります。
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まずダストシールと中の金属のクリップを
マイナスドライバーなどではずします。
インナーチューブを傷つけないように気をつけましょう。
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トップキャップボルトを少しゆるめておいた方は
ここでスムーズにボルトがはずせるでしょう。
ゆるめ忘れた方は万力で固定するか、
私のように力ずくの気合ではずしましょう(笑)
写真のように軽量カップにいれておくとオイルを入れる時
だいたい何ccいれれば良いかわかりますね。
そんなに劣化していない方は再利用も可です。
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次にフォーク下部の裏にあるボルト。
これがフォーク分解の第一の難関になると思います。
これをただゆるめようと思うとアウターチューブが動いてしまうので、
万力をお持ちでない方は右写真のように穴にドライバーなどをさして両手を使って回しましょう。
一瞬カクっと回ったらそれ以上まわしても空回りするだけだと思います。
これはインナーチューブ内のダンパーシリンダーも空回りしているためです。
この時ダンパーシリンダーを固定するための専用工具があるのですが、
そんなのもってない方が大半だと思いますので
専用工具なしでのやり方をお教えします。
誰かにインナーチューブをひっぱってもらってこちらからもアウターチューブをひっぱりながらボルトを回してみましょう!
ボルトが取り外せたでしょ?これは案外裏技です。
専用工具がなくてもできるんですね〜!
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ボルトが取り外せたら後はこんな感じにいろんなパーツが
インナーチューブからでてきます。
ここまででいろいろ部品が出てきたと思いますが
順番をよく覚えておきましょう!
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最後に古いオイルシールをとるわけですが他の部品はすべて取り外してあるわけですから、実はインナーチューブを引き抜くだけでOKなんです。
しかし劣化したオイルシールはかなり固いと思いますので、
何度もガンガンッっと衝撃を与えて引き抜きましょう!
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すべて分解できましたか?
後は新品のオイルシールとダストシールをはめて
元通りに組めばよいだけです。
この1セットで1500円くらいです。
フォーク2本やる場合は3000円ですね。
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ここで新しいオイルシールをはめるわけですが、
ここでもスライドハンマーという専用工具がいります。
でもそんなの持ってる方少ないですよね。しかも5000円くらいします(;゚-゚)
なのでインナーチューブより少し径の大きい鉄パイプや塩ビパイプなどで代用してオイルシール打ち込みされてる方が大半ですね。
しかしそれらに飽きた私はこの2つでオイルシール打ち込みをしました!
ずばりドライバーの壊れたやつとハンマーですね(笑)(左写真)
このドライバーの柄ががあった部分が丸いので
それをオイルシールにあてがい均等に打ち込んでいきます。(右写真)
ただこの方法はインナーチューブを傷つけてはいけませんので、
自信のない方はやめといた方がいいです(^^;)
インナーチューブってけっこう高いですから...。
新品のオイルシールを金属のクリップのはまる溝まで打ち込めたら、
クリップをはめて後は元通りにすべてを組むだけで終わりです。
注意は
オイルシールをはめ込むときはフォークオイルをオイルシールやインナーチューブにまんべんなくつけておきましょう。
オイルシールに傷がついてしまうとせっかく打ち込んでもすぐに漏れてきてしまいます。
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