さあここで2ストエンジンのメカニズムと4ストエンジンのメカニズム
でお話した事のおさらいです。
2stエンジンのしくみ
1サイクルをピストンの1往復(2ストローク)で行う
4stエンジンのしくみ
1サイクルをピストンの2往復(4ストローク)で行う
でしたね。
さてこのカテゴリでは
2ストロークエンジンと4ストロークエンジンの具体的な
メリット・デメリットについてお話しようと思います。
主なメリット・デメリットはこんな感じ...。
2ストエンジン
▼メリット
○アクセルレスポンスが良い
○4ストエンジンよりパワーが出しやすい(1サイクルの時間を短くできるので)
○エンジン構造が単純な分重さを軽くできます。
▼デメリット
×ピーキーなエンジン特性で慣れないと扱いにくい。
×燃費が悪い、環境に悪い(燃えきらない内に排気されてしまったりするため)
×エンジンオイルをいちいちつぎたさないといけない
(忘れると即焼きつきます)
×排気ガスが汚い(オイルも一緒に燃やすため煙がすごいです。)
×排気音をうるさい(パァ〜ン!と甲高い軽い音です。)
×耐久性がない(回転がすごいのとシリンダーのポートの段差で削れてピストンリングがすぐに磨耗します)
4ストエンジン
▼メリット
○素直なエンジン特性で低回転でも滑らか。
○燃費がよい、環境に良い(ガソリンをほぼ完全に燃焼させるため)
○排気音が静か(改造してなければ)
○耐久性がある(構造からピストンリングは段差のないシリンダーを単純に行き来するだけだから)
▼デメリット
×エンジン構造が複雑なため重くなる。
×エンジンパワーをだしにくい(1サイクルの時間が長いため)
こんな感じでしょうか、、、。
全体的には2ストの方が4ストよりデメリットが多いですが、
2スト特有のピーキーでパワフルな加速はとても魅力的です。
低回転ではトルクが薄く扱いづらいのですが、
6000回転を越えたあたりのパワーバンドに入ると
一気に加速し続けます!本当に鬼加速です!
まあ車種にもよりますが(^^;)
これは単純に考えて
2ストエンジンは4ストエンジンの2分の1のピストンストロークでエンジンを回せるので、パワーも2倍になるからです!
(厳密には排気ロスのため少し落ちるのですが)
昔、YAMAHAのRZ350RRという2stのバイクがありまして、
通称 『 ナナハンキラー 』と呼ばれていました。
2倍以上の排気量のバイク相手でも勝てるバイクでしたね。
その分首がもげそうになりますが(笑)
ちなみに戦車も2ストなんですよ、すごいですね(^^)
結論は
やはりどちらを選ぶかは好みですよね。
簡単に分けますと
なめらか系がほしい方は4ストのバイク。
激しい系が欲しい方は2ストのバイク向きでしょうか
でも2ストの加速を一度味わうと病み付きになりますよ(^^)
次はいったいどんな2ストがあったのか、
そして最近ではどんなものがあるのか歴史を紹介したいと思います。
→時代は2スト→4ストへ
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