(3)コンセプト立案
(3)コンセプト立案
グラフィックデザインにおいて、コンセプトはもっとも重要です!
なぜなら、コンセプトがぶれてしまっていると、クライアントが望む(満足できる)デザインは作れないからです。
クライアント = ( コンセプト) = デザイン事務所
グラフィックデザイナーは、デザイナーが好きなデザインを作るのではなく、あくまでもクライアントが望むデザインを作ることが仕事ですので、デザインを考える前にコンセプトをしっかりと固めておく必要があります!
グラフィックデザインにおけるコンセプトとは?
コンセプトとは、辞書で引くと「概念」や「観念」という意味を持ちます。要は、もっとも柱となる部分、コアとなる部分のことをいいます。
デザインを制作する際は、デザインーやアートディレクター、フォトグラファー、外注スタッフなどさまざまな人が関わることになるので、全員がコンセプトに沿った仕事をしないと、いい仕事をすることができません。
例えば化粧水のパッケージを制作するとします。クライアントとしては、「爽快でさっぱりとした、若い女性が好むデザイン」にして欲しいのに、「高級感のあるしっとりとした、中年以降の女性が好むデザイン」にしたのでは、二度とデザインの依頼はこないでしょう...。
それだけにコンセプトはとっても重要なのです!
デザインコンセプト作り方
デザインのコンセプトは情報収集から始まります!もちろん、事前の打ち合わせでクライアントからの要望はしっかりと聞いておくことを前提としてです。
まずはデザインを依頼された媒体の使用目的、ターゲット、イメージ色、マーケット(市場)、企業イメージなどの情報を収集して分析する必要があります。
これをマーケティングといいますが、マーケティングはインターネットや各種口コミ、雑誌や統計データなどで行います。
知名度が高く大規模なデザインの依頼となると、マーケティング会社などを使って、消費者の購買層や恰好を専門的に調査することもあります。
マーケティングが十分にできたら、事前に打ち合わせでクライアントに確認しておいた要望に基づいて、コンセプトを決定します。
クライアントの要望 →( コンセプト)← 情報収集
コンセプトはデザイナーが単独で決めるケース、クライアントが決めるケース、プランナーが決めるケース、複数人で決めるケースなどさまざまです。
コンセプトは通常、「キーワード」や「短い文章」で立てます。
例としては以下のような感じです。
- 若い女性がターゲット
- イメージカラーは春らしいパステル系
- 女性のイラストをメインでレイアウト
- パステル調の中に女性の美しさを表現する
- インパクトにこだわる
以上のようなものがコンセプトです。
このようなコンセプトからデザインが広がっていきます。
コンセプトはあくまでも核となる概念ですから、漠然としていても構いません。「このデザインはこうしていこう!」という基本的な考え方を示すことができれば十分です。
そして、漠然としたコンセプトをより具体的にしていく作業が、次のラフの制作になります。
次の工程へ(4)ラフの制作
グラフィックデザイナー
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